部門内でABDを開いた 〜舞台裏編〜
これはDevLOVEアドベントカレンダー2日目の記事です。
先日、会社の部門内でアクティブ・ブック・ダイアローグ(以下、ABDで表記)を使った読書会を開きました。 ABDのやり方とか、ABDのメリットなどの「表舞台」については、参加していた会社の先輩が既にQiitaに投稿済みなので、あまり書きません。
今日は、読書会を開いた「舞台裏」の話を書きます。
(結論は最後に書きますので、忙しい方は最後の「この記事で言いたかったこと」まで飛ばしてください。)
なんで読書会を開こうと思ったのか
そもそもなんで読書会を開こうと思い立ったのか、という話。
私は、会社で月1回のペースで部門を問わない社内有志で読書会を開いています。 その読書会の参加者(違う部門の方)から教えていただいたのが「悲劇的なデザイン」という本でした。 読んでみると、これは無視してはいけない、部門内のみんなとも共有したい、と思うような内容がたくさん書かれておりました。
※「悲劇的なデザイン」については↓の記事で感想を書いております。 acnaman.hatenablog.jp
でも、私の過去の経験から、「この本良かったから読んでみて!」と人から言われても、よほど本が好きな人でない限り読みません。 だったらイベント的にやってみてはどうか、と思い、読書会を開催することにしました。
ABDをやってみたい!けど…
読書会を内容をどうするか。
今まで部門内でやったことがあったのは、週1で集まって1章ずつ読んでいく方法です。この方法は以下のようなメリットがありました。
メリット
- 参加障壁が低い
- 定時後にサクッと集まるだけで参加できる
- 「読んでない」「わからない」をフォローしあえる
しかし、以下のようなデメリットもありました。
デメリット
- 予習が必要
- 読み終わるまでに時間がかかる(週1ペースで2ヶ月くらい)
- 全出席できる人はほとんどいない
- 後半に勢いが失われてダレてくる
1回開催とかで効率よく読み切れる方法は無いだろうか…と考えたときに、ABDなら良い感じで開催できるのではないだろうか、と思いつきました。読書会の参加者に聞いてみたところ、参加者もABDに興味があるとのことで、ABDでの開催を決めました。
ABDに決めたは良いもののファシリテーターどうするか問題が浮上しました。 なにせABD、ファシリテーターどころか、体験すらしたこともない。
ABDはマニュアルが公開されているので、それを読み込んでファシリテーターをやる、ということも考えました。ですが、DeveLOVEの仲間でABDのファシリテーターができる人がいることを思い出し、ファシリテーターをやってもらえないかお願いしてみました。ありがたいことにご快諾いただき、「ファシリテーターだけ外部からお呼びする」という、今まで社内ではあまりなかった形で読書会を開催することになりました。
結果は大成功
ファシリテーターを外から呼んだことによって、色々良いことがありました。
読書会がスムーズに進んだ
進行をだけでなく、道具の準備や本の裁断までしていただきました。至れり尽くせりです。
参加者の集中力が高かった(気がする)
外部の人が来ているということもあり、別の読書会の時よりも集中力が高かったように思えます。
参加者の満足度が高かった
冒頭で紹介した先輩の記事をはじめ、参加者の満足度は高かったように思います。終了後のアンケートでも満足度を聞いていますが、全体的に高評価でした。
ファシリテーターにも喜んでいただけた
ファシリテーターとして来ていただいた方にも、喜んでいただけました。今回のような、会社を越えた場に呼んでもらうということをやってみたかったとのことで、お互いメリットがある会となりました。
次回以降の開催のヒントを得られた
実際に体験することができたので、次回以降は自分でも開催できるかも、という勇気をもらえました。
この記事で言いたかったこと
この記事で言いたかったことは、コミュニティに関わるといいことがあるということです。
ここまで読んでこられた方はお気づきだと思いますが、今回のABDの読書会は到底私ひとりでは開催できなかったということです。
本を教えていただいたのは、部門外の方でした。
ファシリテーターをやっていただいたのは、社外の方でした。
この方々は、それぞれ別のコミュニティ活動の中で出会った方々です。
今年は、コミュニティの運営に関わったり、コミュニティを立ち上げたりと、昨年とは全く違う動き方をしたことがいくつかあったのですが、その見返りはちゃんと返って来ることを実感した例でした。 大事なのは、コミュニティにただ参加するだけじゃなくて、積極的に関わること。ただ参加するのでも悪くはないのですが、積極的に関わった方が、見返りは大きくなってくると思います。
ということで、来年はもっと積極的にコミュニティ活動に関わっていこうと思います。コミュニティで関わる方々は、来年もどうぞよろしくお願いします。