ゆるゆるメモ

日ごろ感じたことや学んだことをゆるゆると書いていく日記です。

【本のグラレコ 】ビジネスモデル2.0図鑑

現在、新製品の立ち上げに携わっているのですが、その中で何かヒントを得られないかと思い、「ビジネスモデル2.0図鑑」を読みました。 グラレコはこんな感じ。

感想

本書では成功しているビジネスモデルが100パターン紹介されています。 この本のビジネスモデルのまとめ方として特徴的なのが、ビジネスモデルを図式化していることと、「通説」に対する「逆説」を明示していることです。

個人的ベストだったビジネスモデルの「TABLE FOR TWO」の場合、「寄付」を起点とした逆説を突いているそうです。 「TABLE FOR TWO」はNPOです。企業の社員食堂と提携してヘルシーなメニューを提供しています。

このサービスのすごいところは食事代に寄付金20円を上乗せして料金設定しているところ。この寄付金は途上国の学校給食に充てられるそうです。 ヘルシーメニューを提供しているので、先進国側の肥満問題も同時にアプローチしています。

著者はこのサービスを、「寄付」という起点に対して「途上国の課題を解決する」という「通説」が「先進国の課題も解決する」という「逆説」に置き換えられている、と指摘しています。

私はヘルシーメニューをいざ頼もうと思っても、ジャンキーフードが目に入っちゃうとその決心が揺らいでしまうタイプです。結果、ヘルシーメニューにはなかなか手が出ません。 でも、このサービスであれば「ヘルシーメニューを食べることで自分にも他人のためにもなる!」という意識が生まれ、選択しやすくなると思います。

TABLE FOR TWO」以外にも、紹介されているものはどれもすごいビジネスモデルで、思わずため息が出ることもしばしば。

新規事業に携わっている方や、ビジネスのヒントを得たい方は、読んで損にはならない1冊だと思います。 ※上司に紹介したところ、図式化のわかりやすさがうけて会社用として経費で2冊購入することになりました。

実は、全文公開されています

「ビジネスモデル2.0図鑑」は著者のチャーリーさんがご自身のnoteで全文公開されています(2018/11/23現在)。

私も、全文公開を見てからゆっくり読むためにKindle版を購入しました。 気になる方は、まずそちらをご覧になってみてはいかがでしょうか。