ゆるゆるメモ

日ごろ感じたことや学んだことをゆるゆると書いていく日記です。

出現する未来 ~±10年をU理論で見つめ直す~

f:id:acnaman:20191221003440j:plainこの記事はDevLOVE Advent Calendar 2019の21日目の記事です。

DevLOVE Advent Calendar 2019のテーマは「それぞれの10年、これからの10年」です。私も10年をふりかえってみたいと思います。

そのまえに

すぐ埋まるようなアドカレでもないにもかかわらず、21日(土)という、後半かつ休日の一番書きやすそうな日を真っ先に取ってしまってすみませんでした。

なぜこの日を選んだのかというと、今日入籍するからです。まさに人生の節目。むきなおりエントリを出すのには丁度いい日かなと。

ちなみに早朝に婚姻届を出しに行って、そのまま諸々の予定で家に帰れない予定のため、私にとって今日は全然書きやすい日ではありません。

10年間の棚卸し

10年間をふりかえります。ほぼ自分の整理のために書いているので、読み飛ばしていただいて構いません笑

2010年~2012年:大学生

まだ大学生でした。この頃は合唱のサークル一筋で、もっとちゃんと勉強しとけばよかったなぁと思います。反面、サークルに没頭した経験は今でも生きていると感じるので、これで良かったのかもなぁとも思います(なんだそりゃ)。

就活を始めるまではDevな仕事に就くとは全く思っていませんでした。そればかりか情報系の授業の単位は2回くらい落としてました。

2012年~2014年:新卒でもがく日々

新卒で入社した会社で、帳票パッケージソフトの開発をやってました。

配属されてすぐに新機能の開発をさせてもらったり、開発要員ひとりでのカスタマイズ案件に放り込まれたりと、新人にしては重めなタスクに対して、頑張ってかじりついていたと思います笑

当時は30人くらいの会社で、オフィスを見渡せば全員の顔が見える。そんな職場でした。社長の距離も近かったです。不安定ではありましたが、楽しく仕事してました。この会社でガッツリ開発して、担当の製品をお守りしていく人生かなーと思っていたら…

2014年~2016年:大きな組織の1部署の1要員

2014年に、私の所属していた会社はグループ会社に吸収合併されました。会社はまるまる1部署になりました。

だからといって個人としてやることはあまり大きくは変わらず、製品の開発は継続して行っていました。この頃は新製品の開発を(やはり個人で)割り当てられていたので、残業が多かったように思います。残業続きで思考停止しつつも、なんとか新製品をリリースさせました。

2016年〜2017年:このままじゃダメだ!と気づいて動き始めた

「正直もっといいやり方ないんかな」と思って参加したのがJapan Product Manager Conferenceでした1

ここが転機になりました。それまでの私はプロダクトマネジメントの考え方なんてまるで持ち合わせていませんでした。自分がいかに無駄なものを作ってきたのかというのを思い知らされました。世界が違う。このままじゃダメだ。

この日を境に外部の勉強会に参加しまくるようになりました。でも、このときは完全にただの参加者だったんですよね。参加して、啓発されて、おわり。そんなんが1年くらい続きました。

2017年〜2019年:参加者から越境者へ

ひょんなことから、匠塾、DevLOVEといった運営に参加するようになりました。参加しているだけじゃダメだったんですね。そこから何を行動に移すか。いかに挑戦するか。部署を超え会社を超え、いろいろなことを経験させてもらえました。仕事内容も、自社製品の開発から新規事業系の仕事に変わりました。

ちなみに今年何やってきたかについては、別のアドカレネタで既に書いてますので、よければこちらもご覧ください。

acnaman.hatenablog.jp

ここからの10年をどうするか

まず10年後の話をしますが、果たして私は10年後も同じような仕事をしているでしょうか?答えはNoだと思います。10年の棚卸しを見てもわかるように、10年前の私は今日の私を想像することができなかったはずです。10年後の私は、今の私の延長線上にはいないと考えます。U理論で言うところの「出現する未来」にあるはずです。

U理論で10年間を整理

U理論的な考え方をすると、これまでの10年は2016年を起点に緩やかにUプロセスをたどっていたように思います2

2010年~2016年:Downloading

→現状に疑問を持たず、与えられたものを一筋にこなしていた。

2016年~2017年:Seeing

→今までのやり方ではダメだと言うことに気づいた。だが、現状を打破するための行動には結びつかなかった。

2017年~2019年:Sensing〜Performing

→現状に疑問を抱きつつも自分が行動に移せていなかったことに気づき(Sensing)3
→自分がチームを変える姿を想像し(Presencing)、
→小さく始められることに目星をつけ(Crystallizing)、
→実践し(Prototyping)、
→継続化した(Performing)。

できていなかったこと

ここ数年での自分の変化は凄まじかったと思います。ですが、Presencingで真の「出現する未来」をつかめていたかと言われると微妙だなと思います。このときに鍵となるのが「私は何のためにここにいるのか」という問いです。私はこの問いに対する明確な答えをまだ持てていません。上に書いたUプロセスで得られたのは「ここ」を会社に限定した答えです。自分がエンジニアであるという前提を崩すレベルでの出現する未来は、まだ描けていないのです。

そのために何をするのか

Presencingで前提を崩すのには、まだ自分の中の世界が狭いと感じます。「私は何のためにここにいるのか」という問いに答えられるようになるためにも、自分の世界を拡げることをまずします。

多種多様な本を読む

これは少しずつ始めているのですが、今までの自分ではあまり手を出さなかったであろうジャンルの本に手を付けることをしたいです。本はある意味疑似体験なので、手っ取り早く世界を拡げるにはもってこいです。

自然を感じる

私は埼玉出身なのですが、近くに海なし、山なしの環境で育ったからか、自然を感じる機会が少なかったように思います。自分のセンスを磨くためにも、自然を感じる活動を増やしたいです。

社会課題を目の当たりにする

今うっすら感じているのは、社会課題の中に自分がやるべきことがありそうだということです。社会課題も様々ありますが、ネットで得られる情報だけでなく、自分の目で見て感じる情報がもっと増えてもよいのかなと思います。

マインドフルネスをやる

具体的にPresencingに到達しやすくなる方法として、マインドフルネスがあります。自分を見つめ直す時間として、確保していきたいです。

雑感

人生の節目ということで、U理論で自分のキャリアを見つめ直してみました。結果的に結論を出すところまでは至らなかったのですが、結論を出すためにやるべきことは見えてきました。マクロな視点で見つめ直すには有効な手段かと思います。

U理論の本は色々出ていますが、初めての方は「U理論入門」や「マンガでやさしくわかるU理論」あたりから読んでみることをオススメしますよ。(最初から本家行くと難しくて挫折しますw)

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

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  • 作者:中土井僚
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/01/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

マンガでやさしくわかるU理論

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次の記事は来年かな〜。今年お世話になった方々、ありがとうございました。来年もよろしくおねがいします。


  1. ちなみに、一番インパクトが大きかったのはナイアンティックの河合さんのセッションでした。

  2. もちろん、各フェーズの中で小規模なUプロセスを繰り返しています。

  3. これに気づけたのはカイゼン・ジャーニーの「あなたは何をしている人なんですか」の影響が大きいです。